これからのデジタルネイティブ時代についてなんとなく考えていた。


 私が初めてコンピュータに触ったのは、小学校4・5年生の時だったと思う。MacintoshMacじゃない)のMac OS 8だった。スクロールバー等のテーマ色が変えられて、親父とテレビのチャンネル争いよろしくカラー争いをしたものだった。タイピングというかローマ字入力は、Ozawa-Kenというソフトで覚えた。今となっては、なんてこと無い敵も当時は鬼畜な強さだった。そのころはShockwaveとJavaApplet全盛期で、そこら中のWebページが重かったし、もっさりとして、すこぶるダサかった。そもそも、「Macじゃむりだよ!ざまあ!」みたいなページも多くて、イライラしながらNetscapeでいんたねっ!の大海原を航海していたと思う。

 そこから考えると、最近じゃ便利なもので、手のひらでサクッといんたねっ!に飛び込める。なおかつ早いし、コンテンツも綺麗で盛りだくさん。SNSだって沢山あるし、昼夜問わず暇しない。美味しいお店を簡単に知ることができるし、商品の値段も簡単に比べられる。そんな時代が来ていた。私の世代でこれなのだから、私より下の人達はどうなっているのだろうかと考えた。潤沢なコンテンツの海を、颯爽と駆け抜けるイケメンや美少女の姿が目に浮かぶ。敗北は近い。

 これから私が社会に出て、いや学生のうちでも良いだろう、何かしらのサービスを立ち上げたとする。それを美味しく頂くのは、私よりも下の世代、つまりデジタルネイティブ世代だろう。今、その世代の絶対数が少なくても、年上はガンガンdieするし、年下はガンガンbornする。一緒に私もガンガンget old。

 美味しいネットコンテンツを沢山食べた、コンテンツ・グルメな人たちを相手にサービスを作らないとダメなのだと、ふと思った。そして、なかなかこれは厳しいのではないかとも思った。もちろん、何時の時代だって(メディア)リテラシーの低い人は沢山居るし、そういった人のためのサービスを作るのも良いかもしれない。しかし、楽しいネットコンテンツ(漠然)を美味しく頂いてきた身からすると、自分も楽しいネットコンテンツ(朧気)を提供してあげたいと思うのです。

 これからのデジタルネイティブ主導時代に、楽しいネットコンテンツ(抽象)を作るのはとても難しいし、つらぽよな事もたくさんあるのだろうけど、頑張りたいなあと思ったのです。