おやきーずの軌跡|kosenconf-038tokyo
この記事は『新春・高専カンファレンス2012 in 東京』に於いて開催された、ふるさと自慢コンテストに中部ブロック・長野高専代表として参加したおやきーずが優勝するまでの道のりを記したものである――
すいません、調子乗りました。というわけで、発表に関する記事です。参加者としての記事は別記事として書きますので、今しばらくお待ちください。またUstreamの録画URLも、公開され次第貼り付けますー。
おやきーずの愉快なクズ達
発表準備
おやきーずには大きく2つの懸念事項がありました。
- チームに女の子が居ない。
- 長野って地味。
特に前半が問題です。女の子が居ない県には行きたくないですからね。主に私が。ここから、他のチームの何倍も策を練らないと、負けてしまうと感じました。
次に、長野は結構地味だという問題です。北海道や沖縄は、名前自体に客引き力がありますよね。若者の行きたいところと言ったら、ディズニーランドと北海道・沖縄だと思っています。行きたいのは主に私です。
これらの難題に対して、おやきーずが思いついたスマートでクールなソリューションは
- ゴリ押し
でした。なんかもう問題点解決できる気がしないし、2人ともハッタリかました喋りだけは得意なので、力で押し切ってそのまま逃げきってゴールしましょう。そうしましょう。という事になりました。
「デート」というテーマに至るまで
完全に深夜テンションで決まりました。最初は「長野に来るべき◯◯な理由」とか「実はこんなにも◯◯な長野」みたいにしたんですが、なんだかグッとこない。面白くない。
当日の会場には血気盛んな若者と大きなお友達が沢山居るわけなので、じゃあ「デート」にしようと、決まりました。完全に悪ノリです。「デート」ならみんなするし、好きだよねって思ったわけです。「する相手がいねぇよ!」的なノリもしやすいだろうなとも思いました。モテない野郎二人がデートについて妄想の限りを尽くすのも、ネタとして面白いと思いました。心がすごく痛かったです。
ぺちゃくちゃということ
今回が初めてのぺちゃくちゃ経験でした。右も左もさっぱり分からないし、実際にぺちゃくちゃを観たことも無かったので、構成にかなり悩みました。
- みんな大好き高橋メソッドはもちろん使えない。
- 強調したい要素だけを載せたスライドを作る余裕もない。
- そもそも20秒すごく短い。
- スライド1枚の情報量は増やせない。絶対に。
これらから考えると、ほとんどのチームが写真メイン。もしくは、写真に文字を付加したり、影をつけたりと、簡単な加工をしただけのスライドが多いと考えました。
結局、差別化を行えるポイントは「喋りの内容」だけになってしまったので、スライド自体に面白さを求めることは早々に諦めて、喋りに個性を求めることにしました。
喋りの個性を求めて
チーム制でしたので、順番を決めて喋るチームが多いのだろうと考えました。「このスライドはA君、次のスライドはBさん〜」みたいにですね。とりあえず、この方式だと個性が無くて、確実に面白くならないので却下しました。
次に、【自慢】と銘打っているので、どのチームも『褒める』に終止すると考えました。これも個性がなく、ずっと褒めてても面白く無いので、褒めるだけの案も却下しました。
そして、『せっかくチームで発表するのなら、チームでしかできない発表形式にしたい。』という思惑もあり、どうしたら良いかをもやもや考えていました。
そんな時、私の脳内に舞い降りてきた堕天使・イディアは
「どっちの料理ショー」
と囁きました。懐かしいですね。大好きでした。知らない人はググッてね☆
というわけで、チーム内で内戦を起こす事と相成りました。
きれいな内戦になるまで
今回、使えるスライドは全部で15枚。冒頭と最後を抜くと13枚です。ぺちゃくちゃの特性上、勝手にスライドが進んでしまうので、帳尻合わせと枚数調整、あとずっと喋ると聴衆が飽きると思ったので『小休止』のスライドを導入しました。これで実際に自慢に使えるスライドは12枚になりました。
ここから、長野で紹介したいポイントを大量に羅列しました。その中で内戦が行えるよう、まずは「アウトドア派 VS インドア派」に分けました。が、数がうまくあわなかったので「花 VS 喰」に分け、各派閥の持ちスライドは6個になりました。
こうして、内戦が開戦しました。これが12月中旬の事です。
発表資料(スライド)を作る
提出期限日の夜に突貫工事で仕上げました。提出が遅れて、るーくちゃんさんにはご迷惑をおかけしました・・・。ごめんなさい・・・。
当たり前の事ですが、著作権やライセンスを守ること第一に考え、使用する写真はフリー素材を探してきたり、カンファレンズな方々の写真を使わせて頂いたりしました。どうしても無いものは、自分達で撮りに行きました。善光寺、姨捨の夜景、スキー場、わさび、ソフトクリーム、おやきの写真がそうですね。
次に、冒頭・小休止・最後の3枚をどうするか色々考えましたが、どうせ他のスライドは写真ばっかりで飽きてると思ったので、シンプルな構成にしました。1枚20秒なので、情報量を少なくしたかったですしおすし。
特に、冒頭のスライドに1番頭をなやませました。
- テーマは「長野でデートをする12の理由」であること
- 今回の発表がどっちの料理ショー方式であること
- 花派と喰派に分かれていること
- それぞれの担当を誰かするかということ
を示す必要があったので、あーでもないこーでもないと作っては消し、増やしたり削ったりして、あのスライドになりました。
フォントや色使い、各オブジェクトの配置、透過量等を「どうせ見てる人にはわかんねぇよ!ばーかばーか!」とか言いながら、1・2時間くらい試行錯誤しました。筆字部分の色を墨っぽくして、それに合わせて小休止のバックカラーも墨色にしてあるんだけど、きっと誰も分からないよね!あはは!
写真の枠取りは変態猫くんの手作りです。まじ乙。彼が加工作業をしている間、私はTwitterしてました。楽しかったです。スライドの順番は、なんとなーくでキメ☆ました。
なにを話すのか
花派が変態猫くん、喰派が私と決まったので、各自の担当スライドで何を話すかを、各自で勝手に考えていました。どうやって相手の話をディスりつつ、自分のスライドに話を持ち込むか。ここが肝でした。まぁディスるのは得意なので(嘘です)余裕でした。(嘘ですよ?)あとはデートという頭おかしいテーマから離れないように、注意しながら脳内で組み立てました。
「どれだけ練習したの?」とよく聞かれたんですが、通して練習したのは1回だけです(ドヤヤァン
1月13日の夜(前日夜)に、みかんを食べながら1回通しで喋ってみたら、なんとかなりそうだったので早々に寝ました。前日から本番に向けての基本方針は「よく寝て、ちゃんと御飯を食べて、しっかりトイレに行く。」でした。大事。
ちなみに、台本は一切作りませんでした。ぺちゃくちゃ形式は途中でド忘れたり、言い淀んだらほぼアウトなので、ほとんどアドリブです。なので噛みまくってますし、ところどころ日本語が頭おかしい系男子だってばよーでござるですます。
おやきーずのラヂオ
長野の魅力を大量に書きだして12個に絞った結果、大量のボツ案がありました。これをそのまま消してしまうのは勿体無く感じたので、Ustreamで事前ラジオをやってみました。録画は私がボタン押し忘れちゃったので無いです(てへぺろ☆
カンファインのCMを入れたり、ジングル鳴らしてみたり、リスナーのメールコーナーをしてみたり。色々と初めての試みをしてみました。結果、20人位にご視聴頂けて、メールも頂けて楽しかったです!
当日のげろげろ
毎度のことですが緊張して吐くかと思いました。でも、こういう緊張感は気持ちいい。楽しい。癖になりますよね。
自分たちの発表が始まるまで、ずっとマイクの干渉を気にしてました。そう、これが恋です。これに関して、あやちゃんさんにリプライ送りまくってて、とても申し訳ない気持ちです・・・。
私の喋りは早口で沢山、変態猫くんの喋りはゆっくり淡々にしようと決めておき、メリハリが付くようにしてみました。立ち位置に関して、ステージの前の方まで行くとか、冒頭のスライドに合わせて左右に分かれて立つ等を当日決めました。
発表直後の戦慄
私たちの直後に発表されていた沼津チームが2人とも女の子で、つかみからいい流れだったし、女の子だったし、発表のテンポも良くて、女の子だったし、ネタの混ぜ方も丁度良かったし、女の子だったので、「うわぁ・・・これは正直負けるかもしれん・・・。」と思い、震えながら「女の子はすはす!」とかツイートしていました。
いや、ホントに上手だった!!
発表を終えて
審査員の皆様にご好評を頂き、当日開票・総合開票の両方で優勝することができました。本当にありがとうございます!
優勝をいただいた事はもちろん嬉しいのですが、会場やTwitterなどで「面白かった!」「すごかった!」と尊敬する先輩・同輩・後輩の方々に仰って頂けた事が何よりも嬉しかったです!小躍りしそうでした。
ホテルに帰って、ベッドの中でニヤニヤしていたのは内緒です。
ちょっとした裏話
私はLightning Talks、変態猫くんはフリーダムプレゼンテーションをリジェクトされてます。「二人もリジェクトしたっ!親父にもリジェクトされたことないのにぃいいい!!!」「ぶひひーん!ぶひひーん!」等と言いながら頑張りました。
リジェクトされたのは仕方ないので、その恨みを(恨んでないよ!Akiuさん!恨んでないからね!いえーい!みてるー?)ふるコンにぶつけて、何が何でも勝利をもぎとってやるんだからねっ!と頑張った結果が、優勝という最高の栄誉として報われてとても嬉しいです。本当に。ちょっとだけ泣きそう。
さいごに
デートは地元でしましょう。
謝辞
写真を提供していただいた、おびなたんさん、かわたそさん、ありがとうございました!そして、私の適当なノリとムチャぶりに最後までついてきてくれた変態猫くんありがとう!
参考動画
発表中のツイートまとめを見てみると、「落語みたい」との声がちらほら。よく分かったな!今回の俺の喋りは落語風だったのだ!ということで、参考にした一席を。面白いので、笑ってもいい環境で観ましょう。
これにておやきーずの活動は休止になります。
ではではー。