高専生に知っておいて欲しいこと。

 私なんかが言えた口ではありませんが、自戒も込めて(というか主に自戒として)書き記しておきたいと思います。

高専の先生なめんな!

 高専の教官というのは、一般高校の先生とは訳が違います。あの方々は大学院の修士課程だけでなく博士課程をも卒業した、その道の人達であるわけです。英語の教員であれば英語の、数学の教員であれば数学のプロフェッショナルなわけです。博士号を取得した人がゾロゾロといますし、海外の学会に発表しに行く教官が居るだなんて話も、当たり前の様に聞くと思います。

 そんな人達に勉強を教えて貰える環境にある、ということを生かさないのは実に惜しいと、今更ながらに思います。たとえば大学に行けば同じ様にドクターやマスターな方々が居るわけですが、その人達と一緒にスポーツをしたり飲み会をしたり、放課後一緒にコンビニに行くだなんて事は、なかなか出来ないんじゃないでしょうか。(ここらへんは大学生ではない私には想像の域を脱することが出来ませんが・・・。)

 勉強だけでなく、芸達者な方も多くいらっしゃると思います。ギターが無茶苦茶上手な先生を私は数名知っていますし、運動が得意な先生もいらっしゃいます。そういった先生方に、直に教えて貰えたらなんだかとっても楽しいんじゃないかと思います。

 もしかしたら、高専の教官方の中には"授業"が苦手な人もいるかもしれません。(←何様)しかしそれは、自ら分からない所を聞きに行く事によって、さらに深い部分まで教えて貰えるチャンスになり得ると思います。私はこの事を、編入対策の勉強をしている時に感じました。授業(中略)方に、分からない問題を「とりあえず行ってみるかー。」とアポも無く聞きに行ってみると、スラスラ〜っと解いて、とても丁寧に教えて頂き感動しました。

女の子はいません!

 理工系の宿命とも言えますが、女の子の絶対数は少なくなります。しかたないです。どんまい!

 合コン(ここで合コンは合同コンパイル等ではなく合同コンパの事を指します)を開催してみたり、バイト(ここでのバイトは約8ビットの事ではなくアルバイトの事を指します)してみたり、地元の子とのコネクションを大事にしていれば、なんとかなるんじゃないかなー!

 ならないわ、やっぱ。

再試・追試を恥じろ!

 再試や追試に引っかかるのは、恥ずべき事だと思います。などと偉そうなことを言っていますが、私自身"あの教科"によって追試を経験することになりました。しかし、"あの教科"のような特殊な例を除けば、追試・再試にかからない様に勉強をするということは、ごく当然の事として認知されるべきだと思います。(引っかかってしまったことが恥ずかしくて、わざと茶化して言うことは多々あると思いますが。)

 キツイ言葉使いになってしまいますが、再試や追試に引っかかるということは「君の脳みそのレベルは他の高専○年生に追いついてないよ?大丈夫?」と言われているのと同じだと思います。JAB**導入以降、平均60点は超えるようにテストが調整(これが良いことか?と言われると甚だ疑問ではありますが)されているので、ちゃんとテスト勉強をしておけば、大丈夫なようになっているんです。ごめん、ちょっと心が痛いので、やめようか。

努力は恥じるな!

 なぜだかは知りませんが、高専において(これは一般的な中高生にも言えることなのですが)「マジwww必死に努力しちゃうとかwwwだっせぇwww」という、訳の分からない風潮があります。というか日本全体なのですかね。この風潮がトラップであると気付いた人が、いち早く成功して抜けていっているのですが、気付けない人にとってみれば「あいつは才能があるからなー。」の一言で思考が止まってしまうのです。

 嫌いな概念ではあるのですが、"才能"は確かに存在します。ただ、その概念は自分の怠惰に対する免罪符としてあるのではなく、生まれつきもった身長の大きさとか視力の弱さとか、そういった部分を指すためにあるのだと思います。

 それはさておき、この「努力とか(笑)」の流れに流されてしまうのは、非常にもったいないと思います。上述したように高専にはすばらしい先生が多々いらっしゃいますし、工場やコンピュータもそろっています。足りないものは女性成分だけ、と言っても過言ではないと思います。この環境で無為にモンハンやネトゲをして過ごしてしまうのはもったいない。いや、ゲーム楽しいですけどね。お酒と一緒で、ゲームも適量が楽しいんだと思います。

恵まれた環境に気づけ!

 「おまえら、国立大学とか一流企業に普通に受かっておいて、それが当たり前みたいに文句言うなよ!笑」

 って怒られた事があります。高専生はセンター試験というものを経験しないので、高校生がどれだけ血がにじむ努力をして国立大学に入り、大学生が何枚の履歴書を書いて内定をもらっているのかさっぱり分かりません。想像することしかできません。

 編入先は専攻科か技科大、大学に行けばほぼ国立大学。就職先はJRとか電力系とかインフラ系。それ以外の人でも"聞き覚えがある企業"に結構スイスイと入っていきます。受けた企業の数なんて片手で済んでしまうのに、です。正直この"聞き覚えがある企業"ってすっごい!ほんとーーにすっごい!事なんだって高専生(というか内定前の高専生)は分かってないのかも。そして、国立大学のすごさも分かってないのかも。私もよく分からない←

あなたが遊んでいるそのときに

 水泳をしながらボーリングが出来ないように、なにかをしている時に同時に出来る事は限られています。同じ時間の使い方でも、人によって様々だと思います。

たとえば、私が学校で気持ちよく眠っているときに、誰かは一生懸命ノートをとっています。
たとえば、私が家でリオレウスに斬りかかっているときに、誰かは予習・復習をしています。
たとえば、私がアニメをみてニヤニヤしているときに、誰かはデートの予定を決めています。
たとえば、私が家でTwitterをしているときに、誰かは合コンのセッティングをしています。
たとえば、私がニコニコ動画を観ているときに、誰かはファッション雑誌を読んでいます。
ただ、それだけのことです。

 そろそろ泣きそうなのでやめます。誰かはあなたかもしれませんし、私かもしれません。高専は5年間という恐ろしく莫大な年数を消費する教育機関です。(小学校が6年、中学校が3年、大学本科が4年ですね。)10代という光り輝く時期を、光り輝くディスプレイの前で過ごすのか、それとも光り輝く女性(男性)と過ごすのかの分かれ道は、時間の使い方次第なのかもしれません。私は前者でした。5年間で一番見つめ合ったのは、ディスプレイだと思います。心なしかディスプレイの文字が霞む。

まとめ

 自戒すぎて、書きながら気絶しそうになりながらも、なんとかここまでたどり着きました。高専という、高校でも専門学校でもない特殊な環境なので、良いところも悪いところもいっぱいあると思います。その中で、多くの人が充実した高専ライフ()を送れる事を祈って、このエントリーを書いてみました。ここまで書いておいて、私が卒業出来なかったらどうしようと、内心ビクビクです。

ではでは。